近年、早期乳癌発見のために、受診率の向上や自己検診の普及が重要視されている。当施設では、平成3年度に健診センターが開催されてから、成人病健診の一環として乳癌検診の勧奨を行い、受診者に対し乳房自己検診(Breast
Self-Examination,以下BSEと略す)の集団指導を行ってきた。今回は、これまでの指導の効果を見るとともに、内容がどの程度理解され、習慣化が定着したかを電話アンケートを行い調査した。その結果、実施率は増加していたが、具体的方法については不十分であった。また、非実施者の非実施理由は「忙しくて忘れる」や「検診時に異常なしといわれ安心した」が多く、乳癌に関する知識の低さが伺えた。以上のことから、受診者の中には理解力の差があるため、口頭指導のみではすべての受診者が理解することは難しく、保健婦からの一方的指導になりがちであったと思われた。そこで、平成5年4月より検診衣を着用したまま、座位と臥位の実習をマンツーマン指導で行うこととした。こうすることによって、受診者の手技の不足している点や問題点を具体的に把握し、個々に応じた指導を行うことができ、今後の実施率の向上と正しい方法の会得が期待できることが示唆された。
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