1991年以来、一次検診にマンモグラフィ(以下、MMG)を併用した乳癌の集団検診を行ってきた。受診者数は述べ6,001例でその内86.2%(5,175例)がMMGを併用していた。撮影方法は時間的・経済的配慮から側面一方向で行った。MMGの画像を年齢別にみて読みやすかったかどうかの評価では、50歳以上では約90%が判読しやすいとしていた。要精査率は6.3%で、乳癌をMMG併用群から11例(0.21%)発見し、早期癌が54.5%と従来の視・触診法と比較すると良好であった。年齢は40歳代が5例(0.19%)、50歳代が6例(0.39%)と50歳以上で高率だったが、早期癌は40歳代が80.0%、50歳代が33.3%と40歳代で高く、TO乳癌の2例は40歳代からであった。したがてMMG併用の乳癌検診は40歳以上に有効と考えられた。またこの検診の精度は、感度90.0%、特異度93.8%、予知度3.1%と満足できる結果であった。症例を検討すると、腫瘤を撮影範囲内にとらえていなかったり、過去にMMGの経験のある症例があり、今後は撮影方向の検討、訓練された技師の育成、前回のフィルムと容易に比較できる体制づくりが必要と思われた。
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