群馬県では1980年から乳癌・甲状腺癌の同時集団検診(乳甲検診)を、1983年からは子宮癌検診(子宮検診)も同時に併せて行ってきた。受診対象は30歳以上の女性で、乳甲検診はおもに視・触診法で、子宮検診は内診・細胞診で行った。1994年3月までに、乳甲検診では延べ444,176名の受診者中、乳癌310名(0.07%)、甲状腺癌311名(0.07%)が発見された。子宮検診では延べ628,575名中、頸癌709名(0.07%)、体癌37名(0.005%)、卵巣癌10名(0.002%)が発見された。集検発見乳癌はTis, 期が46%を占め、外来例(N=925)の29%よりも有意に早期例が多かった。甲状腺癌は、直径2cm以下のものは、外来例の29%に比べ集検例が58%と有意に多かった。子宮頸癌の上皮内癌は外来例の11%に比べ、集検例では63%と多かった。集検甲状腺癌では、反回神経麻痺、気管浸潤の頻度は外来例に比べ有意に少なかった。
同時に集団検診により、早期癌が多く発見できるとともに検診費用および受診者の時間的負担が軽減できた。検診精度を保つためには、一次、二次検診医の養成が重要である。
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