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フィンランド乳癌検診研修報告(2)
角田 博子
きぬ医師会病院放射線科
平成6年2月および3月の2ヶ月間、日本放射線科専門医会の派遣医として、西南フィンランドがん協会においてマンモグラフィ検診に参加研修する機会を得たので報告する。フィンランドでは女性の癌の中で乳癌は最も多い癌であり、その罹患率は日本の2倍にも達する。1987年に乳癌検診が開始されて以来、参加率は毎年約89%を保ち、1992年乳癌発見率は0.33%、発見乳癌のうちstage
は78%を占めている。読影は2人の放射線医によりdouble reading で行われ、追加検査から細胞診に至るまで受診者無料の制度が整えられている。フィンランドと日本の乳癌を取りまく状況はかなり異なったものであるが、それでもなお検診に対する情報の普及、女性たちが検診を受診しやすい環境の確保など見習うべき点は少なくない。そして最も大切なのは、検診のハード、ソフト両面における量、質の確保と維持であろう。フィンランドでは、国として強制力のある品質管理を行っている。今後日本に画像診断による検診をとり入れるとすれば、他国のすぐれた点をとりいれると同時に日本の現在の検診状況を把握して、今後日本に合ったよりよい形での検診をめざす必要があると思われた。
Key words : フィンランド、乳癌検診、マンモグラフィ
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