現在行っている視触診による集団検診がどの程度乳癌死亡の減少に寄与しているかを,市町村別標準化死亡比(SMR)を使って、受診率との関係から検討した。
高知県の乳癌検診は1973年から開始し、1993年の受診率は30歳以上の対象者の16.6%(老人保健法では21.6%)である。市町村別に受診率をみると15%以下のところ12市町村、15%から25%のところ25市町村、25%以上のところ16町村である。全国平均地を100とした本県の乳癌のSMRは、検診開始当初の90〜95から80弱に低下した。受診率15%以下である12市町村のSMRをみると80以下は6市町村(50.0%)であるが、受診率15%以上である41市町村では、SMR80以下は31市町村(75.6%)と増加していた。
以上の結果から、視触診による乳癌集団検診で、受診率を15%以上とすることにより、充分な乳癌死亡予防効果が得られるものと思われた。
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