中間期乳癌を検診後2年以内に検診以外の方法で検出された乳癌として、その特性と意義について検討した。対象は1979年から1994年までわれわれが行ってきた北海道郡部における乳癌集団検診後に検出された中間期乳癌9例と中間期に自覚症状が出現し繰り返し受診で検出された乳癌18例である。検診は視・触診を基本スクリーニングとして行われた。
中間期乳癌はTis:1例,Stage :8例で、7例がn0、2例がn1αであり自覚症状出現繰返し受診乳癌は18例中10例(55.6%)がStageU以上でn1β・n2が6例(33.3%)と進行例が多かった。後者は自覚症状出現時に専門医療機関を受診したならば中間期乳癌となったものと思われることから、検診発見乳癌と対比した。その結果、中間期乳癌に準ずるものと考えられた。組織型と発育進展様式において、中間期乳癌は圧排性増殖を示すものが過半数を占め、自覚症状出現繰返し受診乳癌では乳管内進展型が半数を占めた。このことは前者が後者に比しドラマチックに触知される病型であることを推察させるものである。
中間期乳癌は検診法の評価の1指標とされる。中間期乳癌には腫瘍増殖速度の速いもの以外に、本邦における現行の検診法では検診見逃し例や早期発見の難しい発育進展様式を示す乳癌が存在すると考えられる。したがって、マンモグラフィ導入など検診法の改善と受診者への知識啓蒙を図らねばならない。
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