――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――シンポジウム
検診を支えるco-medicalからの提言(1)
杉島 節夫 1)
横山 俊朗 1)
吉田 友子 1)
高木 博美 2)
一本杉 聡 1)
古賀 捻啓 2)
鹿毛 政義 3)
森松 捻 4)
久留米大学病院病理部 1) 久留米大学医学部第1外科 2) 同第1病理学教室 3) 同第2病理学教室 4)
乳腺の細胞診延べ2.741例を病理組織診と対比し、細胞診にてclassV以上と診断し乳癌が疑われた症例で、画像診断上悪性所見を示さず細胞診のみ乳癌の術前診断を行い得た症例の病理形態学的特徴について検討をした。細胞診のクラス分類の内訳としてClassは1.470例(53.6%)、Classは131例(4.8%)、ClassVは59例(2.2%)、Classは41例(1.5%)、Classは224例(8.2%)、さらに検体不良例816例(29.8%)であった。 細胞診にてClass以上と診断した324症例のうち病理組織診断が施行され、術後の再発例を除き悪性と診断されたのは234例であった。234症例の乳癌のうち画像診断上悪性所見の認められなかった症例は17症例(7.3%)であった。画像診断上悪性所見の認められなかった症例の組織型は、乳頭腺管癌8例、粘膜癌4例、硬癌2例、充実腺管癌1例、轟報内乳頭癌1例、非浸潤性乳管癌1例であり、腫瘤の大きさとしてはか1.0cm以下が9例、1.1〜1.5cmが8例と1例は乳頭分泌物で腫瘤は認められず、全症例とも、1.5cm以下の腫瘤であった。 さらに粘膜癌では1.5cm以下の大きさの腫瘤ではすべて画像診断上は悪性所見に乏しく、細胞診のみが乳癌の術前診断に有用であった。
Key words : 乳癌検診、マンモグラフィ、超音波検査、細胞診、乳癌