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| ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原 著 |
| 乳房濃度分類からみた乳癌検診方法への提案 |
| 角田 博子 1) |
東野英利子 2) | 篠原 勲
3) | |
加賀 紀彦 3) | |
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| きぬ医師会病院放射線科 1)
筑波記念病院放射線科 2)
茨城県健診協会 3) |
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乳癌検診に画像診断を取り入れるようとする動きに伴い、触診にマンモフラフィを加えた方法が有力になりつつある。しかし、マンモフラフィによる腫瘤検出の感度はその乳腺実質の状況に左右され、実際にこの方法によるマンモグラムの読影を開始してみると、乳腺実質の状況によっては触診が不必要と考えられる場合も少なくなく、それは被検者の年齢によることに気付かされる。
そこで、今回茨城県で行われている住民触診において撮影された50歳以上のマンモグラムを用いてマンモグラム上の乳房濃度分類を行い、年齢階級別に比較し、さらにその結果を考慮し、検診方法のあり方について検討した。実質は、萎縮、正常、部分的濃厚、濃厚、非常に濃厚の5段階に分類した。平成7年6月から10月の間に撮影された852名分のマンモグラムは、萎縮340名、正常336名、部分的濃厚88名、非常に濃厚は14名であり、マンモグラフィのみでは偽陰性の可能性のある乳腺は濃厚と非常に濃厚で102名12%を占めた。年齢が上がるにつれて萎縮や正常に分類されるマンモグラムが増し、60歳代後半の年齢層では、濃厚と非常に濃厚の合計はわずかに3%であった。検診はバスによる出張検診であるが、852名のマンモグラムのうち撮影不良と判定したものは3.7%で、許容範囲と考えられた。
この結果から、まず全員にマンモフラフィを行い、そのあと選択された被検者に対して二次検診の形で触診または超音波検診を行う方法や、年齢によって検診方法を変える、たとえば50歳代は触診とマンモグラフィ、60歳以上はマンモグラフィのみ行うといった方法が提案される。全員一律の方法に比べると煩雑になることは否めないが、今後画像診断を取り入れるうえでは、費用効果比の高い柔軟な検診システムを作り上げることが重要と考えられた。
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| Key words : 乳癌検診、マンモグラフィ、乳房濃度分類、検診システム |