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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――シンポジウム

微細石灰化像への対応(1)

非触知乳腺病変の微細石灰化像

藤光 律子 1)

岡崎 正敏 1)

廣田  映五 2)

福岡大学医学部放射線科 1)
東京医科大学病院病理部(前 国立がんセンター病理部)2)


(目的)

 

非触知乳腺病変の切除標本スライス切片軟X線像の微細石灰化像(以下、C型)と病理組織像との対比検討を行った。

(対象と方法)

対象は非触知症例で乳房撮影で認められた集簇した石灰化像をPatton法にて切除し、切除標本スライス切片軟X線撮影像と病理組織像の対比をし得た117病変である。

(結果)

病理組織学的に確認された117病変の内訳は乳癌48病変(非浸潤癌20病変)、境界病変5病変、その他の良性病変64病変(うち硬化性腺症8病変、異型を伴った終末乳管過形成20病変)であった。上記病変のC型像を以下の4所見について検討した。

1)

集簇を呈したC型像は、乳癌は100%、非癌病変では79.7%。

2)

微細な割に高いdensityのC型像は乳癌の98%、非癌病変は79.7%。

3)

Eganの3基準に線状配列を伴ったものは乳癌の87.5%、非癌病変の72.5%であった。非癌病変のうち病理学的にも癌との鑑別が困難とされる硬化性腺症や異型を伴った終末乳管過形成のC型像は癌との鑑別が困難であった。

(考察)

小範囲に集簇したC型像では乳癌と他の良性病変との鑑別が困難なものも存在した。しかし上記4所見をすべて有する場合悪性を考え、積極的に生検を行うべきである。



Key words : 非触知乳腺病変、非触知乳癌、微細石灰化像

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