過去に検診を受けたことのある乳癌47症例の乳癌診断前検診時のマンモグラフィ像を検討したところ、淡い数個の集簇した微細石灰化像の時期があり、その時期から乳癌発見までに要した期間は、何ら異常を認めなかった症例に比較して約1年早かった。また、その像の時期からprospectiveに追跡すると、追跡可能だった48例中7例に乳癌を発見した。
微細石灰化像の経時変化を18例で検討したところ、微細石灰化像の範囲の増大率は大きく二形態に分類でき、急速型は面疱型に多く、緩徐型は非面疱型に多かった。しかし、2回以上の検診追跡例では、緩徐型から経過中に急速型に変化する症例があり、また微細石灰化像の大きさの分布も混合型では非面疱型類似の形態から
面疱型類似の形態に変化した。このことから、微細石灰化像を有して乳管内進展を主体とする乳癌においても、経過とともにより悪性度の強い癌に変異する可能性が示唆された。
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