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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

乳癌マンモグラフィにおけるスポット撮影の意義

唐司 則之 1)

鍋谷 圭宏 1)

松田 充宏 1)

石井  悟 2)

船橋市立医療センター外科 1)
    同     放射線科 2)


 本邦でも乳癌一次検診でマンモグラフィを併用する地域が増えつつあるが、われわれはマンモグラフィ所見としての腫瘤陰影および微細石灰化像のスポット撮影の描出能より、特に二次検診での意義を検討した。対象は当院における1993年4月より1996年3月までの乳癌手術症例中、術前マンモグラフィを施行した98例および切除標本20例である。ルーチンマンモグラフィはCC方向とML方向にて撮影したが、1995年2月以後はML方向に代わり、MLO方向にて撮影した。腫瘤径は触診径で表示したが、ルーチン撮影の腫瘤描出率は腫瘤径別でほとんど差は認められなかった。一方、微細石灰化像では4cm以上で最も多く認められた。組織型別では腫瘤描出率は差を認めなかったが、硬癌で微細石灰化像の描出率がやや高かった。Spicula描出率は硬癌で最も高かった。スポット撮影による画像改善では腫瘤陰影は2cm台が65%と最も良く、4cm以上では25%と不良であった。微細石灰化像は腫瘤径にかかわらずすべて改善された。スポット撮影拡大率では腫瘤陰影は1.5倍まで、微細石灰化像では1.9倍で解像力が向上し、特に切除標本軟線撮影で全例に腫瘤外石灰化像の描出改善が得られた。したがってスポット撮影の併用は二次検診において有用であることが示唆された。


Key words : 乳癌、スポットマンモグラフィ、腫瘤陰影、微細石灰化像、切除標本軟線撮影

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