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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

善通寺市の老健法乳癌検診の評価と保健行政の取組みについて

山本 澄子 1)

森本 忠興 1)

多田 敏子 1)

島田 洋子 2)

藤田 美保 3)

田中  隆 4)

吉田  冲 4)

笹  三徳 5)

井上 洋行 5)

三木 仁司 5)

徳島大学医療技術短期大学部 1)
徳島保健所 2)
香川県善通寺市 3)
国立善通寺病院外科 4)
徳島大学医学部第2外科 5)


 昭和58年から平成7年度の善通寺市の視触診法による乳癌検診成績は以下のとおりであった。

1)

受診者総数18,619名、初回受診者5,748名(30.9%)であり、50歳以上の受診者は50.8%であった。

2)

検診受診率は20数%、要精検率7.7%、精検受診率99.7%、乳癌発見率0.12%であった。

3)

検診発見乳癌22例の早期乳癌比率は31.8%、リンパ節転移陰性率59.1%であった。これら症例の10年生存率・健存率は各々87.8%、78.2%であった。

4)

中間期発見乳癌は8例あり、これらをfalse negative とすると、本検診の精度は感度73.3%、特異度92.4%、陽性予知度1.53%であった。

 善通寺市検診の行政面の特徴は、

1)

コンピュータによるきめ細かな対象者、受診者の管理。

2)

ボランティアを活用した知識の啓蒙、受診勧奨、検診後の個人情報の把握。

3)

検診の個人記録の継続使用。

4)

保健婦による徹底した個別指導。

5)

精密検査実施医療機関との密接な連携。

6)

検診医への検診結果のフィードバック、などが挙げられる。

 これらの結果、上述のごとく、比較的精度の高い検診結果が得られたが、発見癌の遠隔成績は従来の視触診法による検診の報告と同様であった。


Key words : 乳癌検診、視触診法、精度管理、善通寺市、保健行政

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