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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――シンポジウム

マンモグラフィ導入検診の精度管理(3)

マンモグラフィの読影精度についての検討

池田  充 1)

遠藤登喜子 2)

石垣 武男 3)

堀田 勝平 4)

名古屋大学医学部附属病院医療情報部 1)
国立名古屋病院放射線科 2)
名古屋医学部放射線医学教室 3)
愛知県がんセンター放射線診断部 4)


 マンモグラフィ導入検診の精度管理のために、読影者間の差が実際にどのくらいあるもかについて、読影実験による検討を行った。医師25名による、150例(300乳房)のマンモグラフィ(内、乳癌は49乳房)の読影実験を行った。また、星芒状腫瘤、限局性平滑腫瘤、石灰化像、乳腺構築の乱れの有無について、所見の取り方の一致度についても検討した。読影精度について、読影者間で統計的に有意に差がある結果となった。この読影者間の読影精度の差の要因について分析したところ、読影経験枚数によって有意な差が認められ、また経験豊富な放射線科医が、経験の浅い放射線科医に比較して有意に優れているという結果となった。所見の取り方の一致度については、石灰化像の有無はその他の所見に比較して一致度が有意に高い結果となり、乳腺構築の乱れについては一致度がまったく見られない結果となった。星芒状腫瘤、限局性平滑腫瘤の有無は、経験豊富な放射線科医が経験の浅い放射線科医より一致度が高かったが、石灰化像の有無については逆の結果となった。さらに、1回の講習会の受講の有無によっては、読影結果に差は認められない結果となった。
 以上、マンモグラフィの読影精度には主として読影経験によると推定される読影者間の差があり、マンモグラフィ導入検診の精度を向上させるためには、読影者の養成が必要であることが確認された。


 


Key words : スクリーニングマンモグラフィ、精度管理、乳癌検診

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