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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――シンポジウム

マンモグラフィ導入検診の精度管理(5)

川崎市乳癌検診参加施設のマンモグラフィの精度の検討

福田  護 1)

小山内司郎 2)

中島 康雄 3)

有村 俊寛 4)

太田 智彦 1)

山口  晋 1)

聖マリアンナ医科大学第1外科 1)
     同放射線部 2)
     同放射線科 3)
鹿児島大学医学部第1外科 4)


 乳癌検診にマンモグラフィ導入を計る場合、わが国のマンモグラフィの品質の現状 を把握して、それに基づいた精度管理を考える必要がある。そこで川崎市乳癌検診に参加している21施設のマンモグラフィの品質を、1991年と1995年に聴き取り調査ならびにブレストファントムテストで検討した。
 両年を比較すると、フォトタイマー有りの施設が71.4%から95.2%、グリッド有りの施設が52.4%から71.4%、焦点サイズが0.5mm以下の施設が61.9%から90.5%と増加し、乳房撮影用X線装置に改善が認められた。一方、45秒現像機の施設が6施設と増加し、使用しているS/Fシステムの相対感度の低下や、照射線量(100mAs以上)の増加、ブレストファントムテスト不合格の原因となっていた。
 ブレストファントムテストの3条件すべてを合格した施設は4.8%から38.1%と増え、川崎市の各施設のマンモグラフィの品質は向上していた。しかし、その品質はまだ十分とはいえなかった。一方、指定した条件で撮影すると、3条件すべてを合格した施設は61.9%とさらに良くなることより、放射線技師や医師の技術の向上を計れば、さらにマンモグラフィの品質が向上することが見込まれた。
 今後、マンモグラフィを導入した乳癌検診を行う場合は、わが国のマンモグラフィの精度管理の指針を決め、精度管理委員会を設置し、機能させていく必要がある。


 


Key words : 乳癌検診、マンモグラフィ、精度管理、ブレストファントムテスト、自動現像機

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