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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――シンポジウム

乳癌検診における細胞診(3)

乳癌検診における乳頭分泌細胞診の意義

金野多津子 1)

武田鉄太郎 1,2)

佐藤 由紀 1)

佐藤 朋美 1)

宮城県対がん協会 1)
武田内科クリニック 2)


 1977年以来乳腺集検を実施している宮城県対がん協会では、当初から分泌細胞診を一次スクリーニングに組み込んでいる。1995年3月までの検診総数は567,313件に達し、その10.8%に当る61,427件に乳頭分泌を認め、全例に細胞診を施行した。そのうち癌細胞陽性を含め精査あるいは経過観察の必要ありとされたのは1,525件(2.5%)であり、何らかの異常所見を認めたものまで加えると8,934件(14.5%)であった。
 分泌細胞診施行後組織診断を確定した626例(癌190例、悲癌436例)について細胞診成績を検討した。「癌を否定できず」を非癌の場合は誤陽性、癌の場合は誤陰性とすると、感度20.5%、特異度91.1%、精度69.7%、陽性予測値50.0%、陰性予測値72.5%であった。「癌を否定できず」を誤診としない算定では感度28.9%、特異度98.6%、精度77.5%、陽性予測値90.2%、陰性予測値76.1%であった。分泌細胞診は、癌例では非触知癌、非浸潤癌のような早期の癌の拾い上げ、非癌例では上皮過形成の診断に成果があった。分泌液の肉眼性状の組織背景をみると、血性分泌では癌38.4%、上皮過形成42.9%、その他の非癌18.6%、黄色い分泌では癌24.3%、上皮過形成60.9%、その他の非癌14.8%、白色透明分泌では、癌26.2%、18.9%、その他の悲願は54.8%であった。


 


Key words :乳腺集検、一次スクリーニング、早期乳癌、上皮過形成、分泌液細胞診

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