スクリーニングMMGにおいて検査の有病正診率が悪くなると、それに応じてベネフィットは低下する。
場合によってはリスクがベネフィットを上回る危険性がある。そこで本論文では、読影実験の結果得られた有病正診率88%および60%という異なった2つのケースについて、リスク/ベネフィット解析を行った。
その結果、ベネフィットの曲線とリスクの曲線が交差する年齢、つまりベネフィットがリスクを上回る下限の年齢は、正診率が下がると高年齢層の方へ動くが、その違いは心配したほど大きくなく、年齢層25〜29歳をはさんで、88%がそのやや下、60%群がそのやや上にあった。このことから次のような結論を導き出すことができる。すなわち検診の年齢範囲を、例えば50歳以上、45歳以上、40歳以上、35歳以上のいずれに設定したとしても、診断精度が多少ばらついただけでは、簡単にリスクがベネフィットを上回るような事態にはならない。
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