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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

マンモグラフィの診断精度の相違が乳癌検診のリスク/
ベネフィット関係に及ぼす影響

舘野 之男

松本  徹

西沢かな枝

飯沼  武

放射線医学総合研究所


 スクリーニングMMGにおいて検査の有病正診率が悪くなると、それに応じてベネフィットは低下する。
 場合によってはリスクがベネフィットを上回る危険性がある。そこで本論文では、読影実験の結果得られた有病正診率88%および60%という異なった2つのケースについて、リスク/ベネフィット解析を行った。
  その結果、ベネフィットの曲線とリスクの曲線が交差する年齢、つまりベネフィットがリスクを上回る下限の年齢は、正診率が下がると高年齢層の方へ動くが、その違いは心配したほど大きくなく、年齢層25〜29歳をはさんで、88%がそのやや下、60%群がそのやや上にあった。このことから次のような結論を導き出すことができる。すなわち検診の年齢範囲を、例えば50歳以上、45歳以上、40歳以上、35歳以上のいずれに設定したとしても、診断精度が多少ばらついただけでは、簡単にリスクがベネフィットを上回るような事態にはならない。


Key words : マンモグラフィ、乳癌検診、有病正診率、リスク/ベネフィット評価、放射線のリスク

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