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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

放射線高感受性群に対するスクリーニングMMGのリスク

舘野 之男

松本  徹

西沢かな枝

飯沼  武

放射線医学総合研究所


 最近、BRCA1、BRCA2、Ataxia Telangiectasia(AT)変異型遺伝子(ATM)など、乳癌発症に関係する遺伝子のいくつかが同定された。これらの発見は、MMG乳癌検診にいくつかの問題を提起している。そのうちの1つに、ATMをヘテロにもつ人は、乳癌のリスクが一般人より高いというだけでなく、放射線感受性も高いということがある。
 そこで、

1)

ATMをヘテロにもつ人にMMG乳癌検診を行った場合、確定的放射線障害が起きるかどうか。

2)

将来、ATMをヘテロにもつ人が何らかの方法でスクリーニングできたとして、その高危険群に対するMMG乳癌検診のリスク/ベネフィットはどうなるか?またその高危険群を除いた残りの人たちに対して行うMMG乳癌検診のリスク/ベネフィットはどうなるか、の3点について検討した。

 その結果

1)

ATMをヘテロにもつ人であってもスクリーニングMMGで確定的放射線障害が起きるとは考えられないこと

2)

ATMをヘテロにもつ人を選んでのMMG乳癌検診は一般人を対象としたときよりリスク/ベネフィットが有利になること

3)

ATMをヘテロにもつ人を除いた残りの集団に対する検診は、大局的には一般人を対象
としたときとほとんど同じであることがわかった。



Key words : マンモグラフィ、乳癌検診、放射線高感受性、
Ataxia Telangiectasia 異変型遺伝子、乳癌高危険群

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