T3乳癌患者が受診、診断までに費やした期間を調べ、治療の遅れた原因とその責任の所在を検討した。1992年〜1993年の2年間に癌研究会附属病院外科で手術を行ったT3乳癌のうち、腫瘤径が5cmを超える70例を対象とした。31例(44.2%)は初発症状の出現から治療までに6ヶ月以上を費やし、この間に臨床病期が進んだ可能性が考えられた。このうち21例(67.8%)は受診の遅れ、8例(25.8%)は診断の遅れによるものであった。そしてその責任は38.7%(12例)が患者側に、22.6%(7例)が医療側にあると考えられた。T3乳癌患者全体の10%にあたる7例が医療側の責任のため診断が遅れ、そのため癌が進行した可能性があり、乳癌治療に携わる医師の責任は重要である。
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