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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――トピックス

疫学からみた乳癌のハイリスクグループ
―最近の知見―

富永 祐民 1)

黒石 哲生 2)

愛知県がんセンター研究所 1)
同疫学部 2)


 乳癌に関しては古くから多くの疫学的研究が行われており、いろいろな因子が関与していることが報告されている。この総説では以前に乳癌研究会の「乳癌のhigh risk groupとは?」の研究班がまとめた報告書を基に、その後の報告をレビューして最近の知見をまとめた。今回のレビューからみた乳癌のハイリスクグループは下記の項目に該当する女性である。

年齢(40歳以上)。

未婚(30歳以上)。

高齢初産(30歳以上、未産女性を含む)。

遅い閉経(55歳以上)。

肥満(特に50歳以上、標準体重の50%以上)。

良性の乳腺疾患(特に増殖性、異型を伴うもの)の既往。

乳癌家族歴

乳癌の既往。

 これまでの多くの疫学的、実験的研究から食物(特に動物性脂肪の過剰摂取)が乳癌の発生に関与していることはほぼ間違いないと考えられるが、両者の関係は現在なお分析疫学的研究では明確ではなく、今回も高危険群のリストに含めなかった。今後、食生活を中心とした生活習慣と乳癌の関係ならびに乳癌の発生に関与する遺伝子異常、多型に関する分子疫学的研究をさらに推進する必要がある。


Key words : 疫学、リスクファクター、危険因子、ハイリスクグループ

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