長野県の乳癌集検は視・触診に超音波検査を併用して実施している。昭和63年度から 平成7年度までの受診者数は約33万6千人で、うち約4万6千人(13.7%)に超音波検査を施行した。要精検者数は7,991人で、7,773人が精検を受診し、237例(0.07%)の乳癌が発見された。全期間を4年間ずつ前期と後期に分けて、集検の実施成績ならびに検診医の触診と超音波診断の診断能を比較した。乳癌発見率は前期と後期の間に差がみられなかった。また、精検受診者に対する触診と超音波診断別の乳癌発見率および両診断の診断能は前期と後期の間で差がみられなかった。超音波診断の未記入率のみが後期は前期と比べて有意に低かった。
長野県の乳癌集検の問題点としては、検診医の触診と超音波診断の精度に向上がみられなかったこと、および超音波診断を併用した診断的意義が確認できなかったことからが挙げられる。これら問題点の解決を図ることが今後の課題である。
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