閉経後の平均余命が30年近くもある日本人女性が健康な生活を維持するためには、適切な医療とともにホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)を中心とした予防医学的管理が必要である。しかしながら、エストロゲンを中心とした薬物の長期投与によって発症するとされている子宮内膜癌や乳癌に対する認識不足のために、対象者の1%のみがHRTを施行されているのがわが国の現状である。したがって、本稿ではHRTの臨床的意義、性ステロイドホルモン投与も含めた内分泌環境変化による乳腺組織の変化とともに、乳癌発症との関連性について述べる。
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