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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

当センターにおける過去4年間の乳癌検診実績

井上 慎吾

山梨厚生連健康管理センター


 当センターでは乳癌検診を集団検診と人間ドックで施行している。平成3年から6年の過去4年間の集団検診を、視触診主体群(前者)と視触診・超音波併用群(後者)に分け、視触診および超音波検査のスクリーニング能力を検討することを目的とした。また人間ドックを後者の参考群として検討に加えた。乳癌検出率では、前者は0.04%、後者は0.22%、人間ドックは0.10%であった。検出乳癌の一次スクリーニングにおいて、視触診検査で癌疑いとなったのは、前者は60%(検出乳癌5人中3人)(以後、( )内は検出乳癌数)、後者は37.5%(3/8)、人間ドックは14.3%(2/14)であり、視触診検査のスクリーニング能力は不良であった。超音波検査で癌疑いとなったのは、後者では100%(8/8)、人間ドックでは85.7%(12/14)であった。T1以下の早期乳癌は、前者では40%(2/5)、後者では62.5%(5/8)、人間ドックでは92.5%(13/14)であった。非触知乳癌は、前者では0%(0/5)、後者では37.5%(3/8)、人間ドックでは71.4%(10/14)であった。したがって、超音波でのスクリーニング能力は優れ、これによって非触知乳癌を含めた早期乳癌の検出率を高めることができたと考える。これは、視触診と超音波検査は、各々独立して施行され、しかも超音波は専門の検査技術によって施行されたためと考える。


Key words :乳癌検診、集団検診、人間ドック、超音波検査、視触診

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