埼玉県立がんセンターでは、従来から石灰化像の形状、集簇性、総数、配列などを考慮して良悪性の診断を行ってきた。しかし、実際には、これらの基準で正確に癌と診断することは困難であり、診断に苦慮する症例が多くみられた。そのため、われわれは切除標本の軟線撮影像を用い、当センターにおける従来の判定基準の検証と新たな判定基準の作成を試みた。その結果、以下の改善方法により判定した場合、従来法よりも精度が高まると考えられた。 |
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石灰化の形状による判定では、鋳型状の石灰化を認めた場合は悪性、顆粒状、砕石状は境界領域とし、その他は形状的には良性石灰化の所見と判定する。 |
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石灰化の集簇性、総数は判定材料とすることは困難である。 |
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3) | 石灰化の線状配列は悪性で高頻度である。 |
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石灰化の濃度と大小不同は、従来法では判定材料とすることが困難である。今後は、それぞれの平均値と標準偏差などの定量化が必要である。 |
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石灰化の分布形状では、不整形になるに従い悪性の頻度が高くなる。また、長径・短径比で2以上を示すものも悪性の頻度が高い。 |
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石灰化背景乳腺組織の変化では、背景乳腺組織のX線吸収の増加が明瞭なものは悪性の頻度が高い。そのため、石灰化巣の分析のみにとらわれず、石灰化周囲の乳腺組織の変化に注意する必要がある。 |
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