――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――シンポジウム
乳癌検診システムのこれからの展開(3)
飯沼 武 1)
松本 徹 2)
舘野 之男 2)
埼玉工業大学 1) 放射線医学総合研究所 2)
マンモグラフィと視触診を併用する新しい乳癌検診が注目されている。日本乳癌検診学会はマンモグラフィ併用検診に関するガイドラインを発表し、50歳以上の女性に対し、2年間隔の検診を勧告した。本研究はガイドラインに則った形で、併用2年間隔の検診がどのくらいの費用効果比を示すかを推定する。分析は飯沼のモデルにより、代入する数値はがん研究大内班の関係者のアンケートから求め、視触診1年、マンモグラフィ併用1年とマンモグラフィ併用2年の3種の検診を比較した。結果は効果は併用1年がもっとも良く、費用は併用2年がもっとも安く、費用効果比は併用2年がもっとも良好であった。マンモ併用検診は1年、2年とも視触診1年に比して費用効果比がよく、とくに2年の場合は費用も安いことが明らかとなった。一方、併用2年は効果は1年に比してやや劣るものの、費用効果比は大きく向上する。したがって、併用2年は選択する価値があると考える。
Key words : マンモグラフィ,視触診,検診,検診間隔,費用効果分析