視触診による乳癌検診の効能を検討するため、北海道対がん協会で見つかった乳癌1,857名を、検診時無症状であった607名(検診発見癌)と自覚症状をもって受診し乳癌と診断された1,250名(検診診断癌)に分け、比較検討した。平均年齢は変わらず、検診時期も約1年の違いしかなかったが、臨床病期 の割合は発見癌でより大きく、病期 + ではより小さかった。T1の割合も発見癌でより大きく、T3+4ではより小さかった。リンパ節転移個数は発見癌で0個の割合が大きく、5個以上の割合は小さかった。5年生存率は発見癌で有意に高く、10年生存率はより高い傾向を認めた(p=0.064)。病院外来発見癌は病期において検診診断癌より進行度が高いと考えられるので、無症状検診者に視触診検診をすることはある程度有効かもしれない。また、検診発見癌は診断癌より小さいことから、視触診検診は乳房温存手術の適応を増やして、乳癌患者のQOLを増加させるであろう。
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