乳癌検診のカバー率の高い地区と、それと地域特性をマッチさせて、対照地区を選んで、両地区の乳癌死亡率の推移を比較し、地域における乳癌検診の効果を疫学的に評価する。
1986−95年の10年間平均の乳癌検診カバー率が25%以上を高率実施地区とした場合、全年齢、30−69歳とも高率実施の全地区平均で、前期(1986−90年)から後期(1991−95年)へ乳癌の年齢調整死亡率の低下がみられ、対照の全地区平均ではこれらの上昇がみられ、両地区間の乳癌死亡率の変化率に有意差がみられた。また、カバー率35%以上の全高率実施地区では、乳癌年齢調整死亡率の低下度が、全対照地区のそれを上回り、30−69歳では有意差がみられた。これらの結果は、これまでの視触診法を主とした乳癌検診のある程度の死亡率低下効果を示唆している。
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