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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――トピックス

非浸潤性乳癌の自然史と病理

市原  周

国立名古屋病院臨床検査科


 大部分の非浸潤性乳癌は乳腺葉の末梢であるTDLUと呼ばれるホルモン感受性組織の上皮細胞に発生し、基底膜に覆われた空間を充満するように増殖する。DCISとLCISの相違は、発生部位ではなく構成細胞と増殖パターンの違いである。非浸潤性乳癌は正常のTDLUのみならず良性増殖性病変内の基底膜に囲まれた空間にも生じうる。腫瘍細胞がこの空間を十分に満たさない段階で発見されたものがatypical hyperplasia(ADH,ALH)と理解できる。生検で見出されたADH、ALH、LCISが両側乳房のどこかの部位に将来浸潤癌が発生するリスクとなるのに対して、DCISは生検部位局所における将来の浸潤癌発生のリスクとなる。これらの非浸潤性乳癌に対する治療方針はgrade、size、断端の状態など病理学的証拠にもとづいて決定される。


Key words : 非浸潤性乳癌、自然史、病理

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