長野県の乳癌集検は視・触診に超音波検査を併用して実施している。昭和63年度から平成7年度までの受診者約33万6千人を4地区(A、B、C、D)に分けて比較検討した。地区別にみた受診者数、要精検率などには差があったが、乳癌発見率には差がみられなかった。
精検受診者についてみると、乳癌発見率は地区によって差がみられた。触診診断別にみた乳癌発見率は各地区の間で著しい差がなかったが、超音波診断別では差がみられた。触診および超音波診断の精度を地区別に比較すると、感度と陽性予知度には差がなかったが、特異度と正診率には差がみられた。また、地区別に触診と超音波診断の間で精度を比較すると、感度と陽性予知度には差がなかったが、特異度と正診率は各地区において触診の方が超音波診断より高かった。また、超音波診断の未記入率は地区によって差がみられた。長野県の乳癌集検では検診医の触診と超音波診断の精度に地域差があることが判明した。
今後、地域差を解消する対策が必要である。
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