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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

乳房自己検診(BSE)の質的評価の検討
―第2報:評価レベル判定基準の応用―

古妻 嘉一 1,2)

池側美登里 2)

中川 公彦 2)

青野 豊一 2)

増本佐起子 3)

浜崎 和子 3)

安永 公子 3)

川井 理香 3)

門前 恵子 3)

西  敏夫 4)

弥生 恵司 4)

古妻クリニック1)
泉佐野泉南医師会2)
泉佐野泉南地区保護センター3)
貝塚市医師会4)


 老健法により行われてきた乳がん検診は、平成10年度より市町村の一般財源で行われている。今後は、乳がん検診継続のためには、より良質でしかも低コストの検診が要求される。低コストに対しては、正確な乳房自己検診(BSE)が不可欠である。第1報で報告したが、正確なBSE(筆者の評価レベル「B」以上)を修得することは容易ではない。マンツーマンでも年1回検診時に教えるだけでは、3年連続教えてもレベル「B」を受診者に会得させるには有効でなかった。そこで、レベル「B」を会得させるには、どの程度の間隔で連続して教えるのが有効かを検討した。古妻クリニック乳腺外来を平成9年6月〜7月にかけて受診した120人を対象とした。29人(24%)はBSE指導歴無、91人(76%)は指導歴有であった。指導歴有の内すでにレベル「B」以上を会得していた10人(11%)を除いた110人(レベル「C」以下)を、毎月指導群と2〜3ヶ月毎指導群に分けてBSEを教えた。その結果、毎月指導群は50%が3ヶ月後にレベル「B」以上を会得できたが、2〜3ヶ月群では1年経っても38%しかレベル「B」を会得できなかった。これらの結果より、BSEの指導はマンツーマンで行っても、短期間に連続して行わなければ効果が少ないことが示唆された。
 良質の乳がん検診を今後も継続していくための1つの方法として、筆者らはG.M.S形式の検診を提案したが、それには正確なBSEの修得が必須である。さらに精度向上のためにスクリーニングマンモグラフィを導入する際には(50歳以上は隔年検診)、より一層正確なBSEの修得が必要と考える。


Key words : 乳がん検診、乳房自己検診、自己検診評価

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