視・触診(P)にマンモグラフィを併用した乳癌検診(P+SMG)が、平成12年度から導入されることが実現化してきた。しかし、SMGを併用しても、乳癌の見落としは避けられないこと、市町村の一般財源のみで、如何に「低コスト」でかつ「良質」の検診を行うかなど、解決すべき課題は多い。これらの解決の手掛かりを得るため、当研究会でアンケート調査を行った。調査は、SMG併用有効と厚生省発表前(H11.5)と発表後(H11.9)の2回行った。その結果、当研究会の10市町すべてが、平成12年度以降も検診を続ける予定であり、しかもP+SMGについても関心のあることが窺えた。しかし、財政難から、検診規模の縮小を余儀なくされた市町もあった。したがって「低コスト」のためには、報酬の減額や自己負担金の検討を、「良質」については、検診医の触診能力の向上と正しいBSEの実施が必要とされる。理由は、SMGで見落としやすい「構築の乱れ」は、硬結やslight
dimplingとして触知する場合が多いこと、しかも50歳以上では検診が隔年となるためである。南大阪地区での調査結果から、腫瘤自覚者が発見乳癌の66%を占めていたこと、前年度の触診で見落としたと予想されるものなど、早期発見という検診の目的に反する上に、財政的にも問題である。また正しいBSEを実施していなかったため、腫瘤に気づいていない受診者もいた。これらすべて」を解決することはきわめて難しいが、昨年の本学会で提案したGroup
Mass Screening(G,M,S)形式にSMGを併用することに加えて、一次予防をも含めた総合的な「乳癌教育」も必要である。
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