昭和48年から平成9年度までの25年間にわたる視触診のみによる乳がん検診の成績を検討した。受診者総数1,131,878名から2,448名(0.22%)の乳癌を検出した。そのうち早期癌は1084名(44.3%)であった。15年生存率は発見癌全体で86.6%で、早期癌では95.1%であった。受診動向をみると、老健法対象者に対する乳がん検診受診率は約12%と低率で、特に札幌市での受診者数が減少傾向にあり、都市圏での検診の推進が肝要であると思われた。平成9年度の受診者で自己検診の有無から癌発見率をみたところ、さらに詳細な解析が必要であるがともに発見率が0.19%であり、従来の自己検診は癌発見に寄与していない可能性が示唆された。指導方法を改善する必要があると思われた。
平成10年4月からマンモグラフィを併用した検診を開始したが、対照の視触診による癌発見率が0.20%であるのに対し、併用群の癌発見率は0.59%と高率であった。また早期癌の比率では対照群で44.1%に対し、併用群78.1%と良好であり検診に有用と思われた。
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