欧米の40歳代のマンモグラフィを用いた乳癌検診の研究結果は、撮影技術が進歩した現在にはそぐわない可能性がある。40歳代のマンモグラフィ併用検診の有効性を50歳以上の成績と比較することにより推察した。
対象は、1995年から1998年に宮城県対がん協会のマンモグラフィ併用検診を受診した女性のうち、40歳代の15,271名と、50〜69歳の17,755名である。うち、高危険群に対するマンモグラフィ併用検診受診者は、40歳代2,213名、50〜69歳5,679名である。
40歳代の要精検率は10.4%、乳癌発見率0.20%、感度93.8%であるのに対し、50〜69歳では要精検率7.2%、乳癌発見率0.21%、感度95.0%であった。要精検率は40歳代が高いものの、乳癌発見率と感度に関しては両年代間で差がなかった。高危険群の乳癌発見率は40歳代で0.41%、50〜69歳では0.35%と高率であった。発見乳癌の臨床病理学的検討では、40歳代の早期乳癌比率は80%であるのに対し、50〜69歳では74%であった。また、n0比率も、40歳代で80%、50〜69歳で84%と、年代間にそれほど差を認めなかった。
今回の検討からは、40歳代のマンモグラフィ併用検診の精度は、50〜69歳と比較し同等であった。よって、40歳代のマンモグラフィ併用検診の救命効果は、年代間に予後の差がなければ50〜69歳と同等であると考えられ、40歳代にもマンモグラフィ併用検診の導入を検討すべきであると思われた。
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