増感紙フィルムシステムを利用した乳房撮影で使用されるフィルムについて、現像条件がフィルムの感度、コントラスト(平均階調度)、かぶり濃度などの諸特性に及ぼす影響を検討した。コダックMin-R,Min-R2000,富士UM
MA−HC,コニカCM-Hの4種類の乳房撮影用片面乳剤フィルムを使用し、現像温度を7種類、処理時間を5種類に変化させて現像した。コダックTM-G/RAと富士UR-2の2種類の一般撮影用両面乳剤フィルムも同様に現像し、比較した。片面乳剤と両面乳剤のいずれも現像温度の上昇に伴い、相対感度とコントラストは上昇した。一般に片面乳剤フィルムは、両面乳剤フィルムに比べ現像条件の影響を受けやすいことが認められた。現像温度を2℃高く設定することにより、片面乳剤フィルムの感度はおよそ13〜23%上昇するが、両面乳剤フィルムでは10%であった。しかし片面乳剤フィルムは、現像温度34℃、現像処理時間が90秒から110秒のとき、かぶり濃度の上昇を伴うことなく最適なコントラストを呈した。最近の高コントラストタイプの乳房撮影用フィルムでは長時間現像処理を行わなくても、最適なコントラストと感度が得られた。
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