近畿地区31施設(31装置)において同一測定器を用い、各施設における乳房X線撮影装置の管電圧の精度と再現性およびA1第1半価層に対する適合性を評価することによって、乳房X線撮影装置の精度上の問題となる事項を明らかにし、今後の乳癌検診の精度向上に寄与することを目的とした。
測定方法は乳房撮影精度管理マニュアル(日本放射線技術学会)に準じ、Mo/Moの26〜32kV(2kV間隔)で測定した。測定器は、管電圧の精度と再現性の測定にはFull
Function Meter RMI242を用い、Al第1半価層の設定にはRadiation Monitor 9015およびアルミニウム(純度99.999%)を使用した。
管電圧の施設間の差は、4〜6kVであった。管電圧の精度が±5%を超える装置は全施設中16.1%から22.6%であった。管電圧の再現性において変動係数が0.02を上回った機種は、設定管電圧26kVで1(3.2%)、28kVで2(6.5%)、30kVで5(16.1%)、32kVで2(6.5%)であった。Al第1半価層の施設間の差は約0.1mmA1あった。
各施設の管電圧の精度にはばらつきがあり、同じ管電圧でも線質に差があることから、設定管電圧は共通の指標とはなりえず、各施設においてAl第1半価層を測定し設定管電圧に反映する必要がある。それにより施設間の画質のばらつきを最低限にすることができる。
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