乳癌検診の有効性をめぐる最近の議論を振り返るとともに、欧米における乳癌検診の現状とその効果を展望する。第1に、デンマークの研究者による“Is
screening for breast cancer with mammography justifiable?”という論文は、これまでのマンモグラフィ検診の有効性評価に関する無作為割付け対照試験の結果に疑問を投げるものであったが、その後、さまざまな反論を受けている。本稿では、その論文の概要を示すとともに、その後の論争を要約する。第2に、アメリカ、イギリス、オランダ、北欧諸国では乳癌検診の受診率は70%前後の高い水準を維持しており、乳癌検診の乳癌死亡率減少に対する貢献度も定量的に示されている。これらをもとにわが国として教訓とすべきことを論じる。
|