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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

49歳以下の乳癌検診における超音波検査の有用性について

土屋 十次 1)

浅野 雅嘉 1)

立花  進 1)

竹村 茂之 1)

西尾 公利 1)

右納  隆 2)

下川 邦泰 3)

揖斐総合病院外科 1)
同臨床病理部 2)
岐阜大学医学部臨床医学講座 3)


 厚生省は西暦2000年から50歳以上の受診者に限定して隔年でマンモグラフィ併用検診を推奨しているが、49歳以下の受診者に対しては従来どおりの効率が低い視触診検診のみの対応としている。この49歳以下の受診者に対して、超音波検査併用検診は50歳以上の受診者と同程度の検診精度を保って対応し得るか否かを検討するとともに、非触知乳癌症例を集計することにより視触診のみの検診に対する超音波検査併用検診の優位性を検証した。14年間にわたる超音波検査併用乳癌検診の集計結果は、49歳以下群と50歳以下群おのおのの乳癌発見率は0.11%と0.13%、検診感度は92.9%と94.9%、特異度は93.5%と96.1%で有意差を認めないが、陽性予知度は1.7%と3.3%で、49歳以下群で有意に低率で(p<0.005) 、要精検率は7.3%と4.4%で、49歳以下群は有意に高率あった(p<0.001) 。  一方、超音波検査のみで検出された非触知乳癌症例は49歳以下の乳癌症例の25%を占め、全例が直径10mm以下の微小腫瘤径乳癌で、その90%が浸潤癌であった。この事例は49歳以下の視触診のみの検診では四分の一の乳癌を見落とすことを示唆し、これらが放置されて50歳代の進行乳癌症例が増加することが危惧される。49歳以下の受診者に対して超音波検査は50歳以上の受診者と同等の検診精度で、視触診より優れた検診を可能にすることが判明した。


Key words : 乳癌検診、超音波検査、マンモグラフィ、検診精度、49歳以下検診

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