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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

有効な乳房自己検診の指導のあり方について

服部(清水)陽子 1,2)

小林 尚美 3)

森田 孝子 4)

愛知県総合保健センター 1)
愛知県立城山病院 2)
藤田保健衛生大学医学部内分泌外科 3)
中日病院乳腺科 4)


 乳房自己検診breast self examination(BSE)は乳癌の早期発見に有効であると考えられ、パンフレットの配布や集団指導などが行われているが、実際に実施している女性は多くない。平成11年11月から平成12年2月の間に乳癌検診を受けた187名を対象としてBSEの実施状況についてアンケート調査を行い、その後、希望者に対しマンツーマンのBSE指導を行った。受診回数が多い人のBSEの認知度は良いが、実施状況そのものについては受診回数による差は認められなかった。また、BSEを行っていても自分の乳腺の感触を理解して行っている人は少なく、有効な指導をする必要があると考えられた。マンツーマンのBSE指導は61%(114名)が希望し、看護婦が受診者と一緒に乳房に触れ、「つぶつぶしている」「柔らかい」など、各自の乳腺の感触を理解できるようにした。指導後の聞き取り調査では、すべての人がBSEを習得でき、大部分の人が乳腺の感触を理解できた。平成12年10月から12月にかけて同じ集団で追跡調査を行った。1年前にBSE指導を受けた人の方がBSEの実施率は良かったが、乳腺の感触の理解と指導の有無には関連はなかった。マンツーマンのBSE指導は、少なくともBSEの実施に関しては有効であったが、直後に乳腺の感触を理解できた人も1年後には自信がなくなるようであり、BSEの再指導やその評価が必要と考えられた。


Key words : 乳房自己検診、個人指導、正常乳腺組織

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