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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

腫瘤径2cm以下乳癌のリンパ節移転と予後について

伊藤 末喜

安芸 史典

伊藤外科乳腺クリニック


 1988年4月から2000年12月の間に経験した腫瘤径2.0cm以下乳癌501例について、リンパ節転移と予後について検討した。転移なし81.8%、1〜3個転移13.4%、4〜9個2.2%、10個以上0.8%であり、初診時転移ありでN1と判断したもの1.8%であった。腫瘤径別転移率は1.0cm以下では3.5%、1.1cmから1.5cmでは21.8%、1.6cmから2.0cmでは23.2%であった。また、60歳以上の転移率は59歳以下に比較して約1/2であった。組織型別の転移率は1.0cm以下ではいずれも低く、最も高い硬癌でも3.0%であった。しかし、1.1cmを超すと、乳頭腺管癌では10 %前後であったが硬癌では32%と高く、充実腺管癌と特殊型はその中間値であった。
 再発は22例(4.4%)にみられ、リンパ節転移のあるものが高率であった。遠隔転移16例、局所再発6例であり、高齢者からの再発が低率であった。72ヶ月の追跡期間で、他病死3例を含めた生存率は96.8%と良好であった。


Key words : 早期乳癌、リンパ節転移、治療成績、微小乳癌

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