当院独自の分類によるマンモグラフィ(MMG)検診の結果と諸問題について検討する。対象は1999年4月から2000年3月までに当院予防医療センターを受診した女性6,809人であった。検診受診女性のうち希望者には視触診に加え、MMG(MLO、CCの二方向)を施行した。放射線専門医により異常なし、良性、dense
breast、要精査、要生検、要治療と分類し、異常なし・良性以外と視触診上異常を認めた外科受診者に対し、全例エコーを用いて再検査した。他科受診者32名は除外した。再受診率は81.9%、視触診・MMG併用2.579人中再検査は703人で再受診率83.6%、乳癌10人で視触診のみ4,198人中再検査は125人、再受診率72.0%、乳癌6人であった。MMG併用による癌発見(0.39%)は視触診のみ(0.14%)に比べ有意に高かった(p=0.043)。視触診のみに比べ、MMG併用検診ではDCIS、腫瘍径2cm以下の乳癌の発見が多い傾向が認められた(p=0.071,0.077)。MMGの読影は放射線専門医によってばらつきが認められ、画像上明確な定義が必要と考えられた。
|