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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

リアルタイム超音波併用乳癌検診の腫瘤自覚と腫瘤径

土屋 十次1)

浅野 雅嘉1)

立花  進1)

熊澤伊和生1)

竹村 茂之1)

西尾 公利1)

名和 正人1)

右納  隆2)

下川 邦泰3)

揖斐総合病院外科1)
同臨床病理部2)
岐阜大学医学部臨床医学講座3)


 受診者全例リアルタイム超音波併用乳癌検診で15年間に検出した乳癌症例80例のうち、検診受診時に腫瘤を自覚していた症例(以下、自覚群)は26例、32.5%を占め、そのうちの30.8%が腋窩リンパ節転移陽性(以下、ax+)であった。非自覚群54症例についてはax+は3.7%に過ぎず、非自覚群は自覚群に比して有意にax+が少なかった。隔年以上受診の自覚群ではax+が66.7%を占め、有意に多かった。この結果を腫瘤径から見ると、非自覚群は自覚群に比して有意に腫瘤が小さく、なかでも逐年受診の非自覚群が最も小さな腫瘤径を示した。一方、受診者全例リアルタイム超音波併用検診の特徴として経年的腫瘤径縮小効果が有意に認められ、特に49歳以下の非自覚群は有意に小腫瘤径となっており、視触診のみの検診では、この中に非触知症例として多くの見落とし例を生ずることが危惧された。


Key words : 乳癌検診、リアルタイム超音波検査、腫瘤自覚、腫瘤径、若年受診者

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