わが国における年齢別乳癌罹患率のピークは40歳代後半にあることが知られており,40歳代へのマンモグラフィ検診の導入は大きな意味を持つと考えられている。そこで50歳以上のマンモグラフィ所見と40〜49歳のそれとを比較し,49歳以下のマンモグラフィ検診の可能性を検討した。
[対象と方法]当科にて1998年7月から21月の6カ月間に撮影された1,777例のマンモグラムを対象に,新しいガイドラインに沿って読影された所見とカテゴリー,最終診断結果をまとめ,比較検討した。
[結果]年齢別の撮影件数(外来受診者数),癌患者数とも45〜49歳で最も多く認められた。乳房の構成に関しては高濃度の症例が50歳以上で12%なのに対し,40〜49歳では27%と増加していた。カテゴリー3以上をつけた症例での癌の頻度は50歳以上で44%であったのに対し,40〜49歳では28%と低下していた。マンモグラフィで指摘できなかった症例は8例あり,偽陰性率は50歳以上で4.7%,40〜49歳で8.5%を示していた。8例中5例が高濃度乳房内のT1腫瘤であった。
[まとめ]40〜49歳では背景濃度の上昇のためか,陽性反応適中率は低下するものの感度は90%以上を保っており,マンモグラフィ検診で十分効果が期待できるものと思われた。
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