当施設における乳癌検診は視触診に加えマンモグラフィと超音波検査を組み合わせて施行している。1996年から2000年までの片側の孤立性乳癌症例を対象として,中間期乳癌,逐年受診時発見乳癌(逐年群),外来発見乳癌(外来群)に分類し,臨床病理学的に比較検討した。3群間において年齢,閉経状況,初産年齢,body mass index(BMI)では有意差は認めなかった。逐年群は他の2群に比べ有意に非触知乳癌の割合が多かった(p <0.01)。
中間期乳癌は他の2群に比べ家族歴を有する症例が多かった(p <0.15)。家族歴を有する中間期乳癌症例では家族歴のない中間期乳癌症例よりも前回受診から短期間で症状が出現した。逐年群は他の2群に比べ有意に硬癌が多く(p <0.01),平均腫瘍径においては外来群に比べ有意に小さかった(p <0.05)。また逐年群では他の2群と比較してstageが多い傾向を示した(p=0.05)。今後乳癌検診には, 見逃し症例の詳細な検討, 乳癌検診は視触診だけでなくmodalityを併用し,可能であればUSも使用する, 逐年受診の推奨,が必要であると考えられた。
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