宮城県対がん協会は,乳癌検診会場にマンモグラフィと超音波検査装置を設置し,精密検査の一部を検診会場で実施している。この検診会場での精密検査と検診時の指示の妥当性につき検討した。
検診方法は視触診単独あるいはマンモグラフィ併用で,検診間隔は基本的には逐年である。1995〜1998年の受診者230,979名,および1996〜1999年の癌登録者306名と検診後1年以内に発見された中間期癌登録者25名について,それぞれ検診時の精密検査,指示状況,臨床病理学的因子について調査した。
検診時の指示は,隔年検診における次回集検(1年後検診)が7,531名(3.3%)と多かった。癌登録者では13名(逐年受診の11%),中間期癌では5名(20%)において次回集検の指示がなされていた。その18例中13例(72%)に腫瘤を触知し,15例(83%)が49歳以下で,12例(67%)で乳腺症と診断されていた。精密検査の画像を見直すと6例(33%)に癌を疑わせる所見があった。触診所見のあった中間期乳癌5例を精密検査の偽陰性例とすると,精密検査の感度は98.4%と推定できた。
検診機関で有所見者の経過観察を行うのは不適切であり,また,精密検査の精度管理が必要であると思われた。
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