[目的]検診発見乳癌と外来発見乳癌の生存率比較およびモダリティ別の検診精度により,乳癌検診における視触診の意義を検討した。[対象と方法]1989-98年の宮城県がん登録乳癌につき,診断契機と予後を調査,生存分析を行った。また2000-01年の宮城県対がん協会で実施された乳癌検診の結果に基づき,視触診単独検診(CBE),マンモグラフィ(MG)併用検診の感度とMG併用検診におけるモダリティ別病変検出率を求めた。
[結果]10年生存率はMG併用群92.1%,CBE群91.5%,外来発見群79.3%であり,両検診群の生存率は外来発見群に比較して有意に優れていた(p<0.01)。また乳癌検出感度はCBE79%,MG併用93%であり,併用検診におけるモダリティ別病変検出率はCBE56%,MG86%であった。[考察]視触診単独でも生存率改善効果は認められ,マンモグラフィで異常所見を認めず,視触診で発見される症例も少なからず存在する。しかし,検診精度を考慮すると視触診とマンモグラフィの併用が妥当である。
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