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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

マイクロフォーカスCTによる切除標本の画像評価

―病理組織標本との対比―

西出 裕子 1)

春日 敏夫 1)

山道  昇 2)

畑  和則 3)

宮地 利明 4)

金沢大学大学院医学系研究科保健学専攻 1)
福井県立病院外科 2)
福井県立病院 3)
金沢大学医学部保健学科 4)


 高分解能の断層像を得ることが可能なmicro-focus X線をCTを用いて微細石灰化を有する3例の乳房切除標本を撮影し,切除標本軟X線撮影や病理組織標本と対比することで,微細石灰化の良悪性の鑑別における診断的価値について検討した。その結果,micro-CT画像は病理組織標本と対比することのできる解像力を有し,脂肪と乳腺部のコントラストを明瞭に描出していた。また,小葉癌の浸潤部を濃度不均一部として描出した。すべての症例において,マンモグラフィや病理組織標本より多くの微細石灰化を描出した。石灰化の3次元表示では,乳腺症に伴う良性の石灰化が円形でそれぞれの関係が明瞭でなかったのに対し,乳癌に伴う壊死型の石灰化では,乳管の走行と分岐を明瞭に描出していた。以上より,micro-CTは,切除標本を分割することなく内部の微細な構造を得ることが可能な診断法で,臨床的価値は大きいと考えられた。


Key words : micro-focus X線CT,マンモグラフィ,切除標本,微細石灰化

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