1992年1月から2000年12月の9年間に,当科外来を受診した乳頭異常分泌237例の潜血反応,細胞診,マンモテックCEAおよび乳管造影を検討した。潜血反応は全例に施行し,乳癌における感度100%(21/21),特異度71.8%(155/216),陽性反応的中度25.6%(21/82)であった。潜血反応陰性例は経過観察中,乳癌症例は1例も認めていない。乳頭分泌物細胞診は112例に施行し,class 以上を陽性とした場合,感度10%(2/20),特異度100%(92/92),偽陰性率90%(18/20)であった。マンモテックCEAは94例に施行し,1,000ng/m/以上を陽性とした場合,感度53.3%(8/15),特異度96.2%(76/79),陽性反応的中度72.7%(8/11)であり,400ng/m/以上を陽性とした場合,感度73.3%(11/15),特異度83.5%(66/79),陽性反応的中度45.8%(11/24)であった。乳管造影は47例に施行し,感度81.8%(9/11),特異度39.5%(15/36)であった。自験例から潜血反応はスクリーニング検査,マンモテックCEAは補助診断,乳管造影はmicrodochectomyのインフォメーションとして有用であったが,乳頭分泌物細胞診は感度,偽陰性率の問題があった。
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