数ある癌検診の中で,国際的に厳しく評価を受けながら,その有効性が示されてきたのは乳癌検診といえる。1960年代後半から,無作為化割付比較対照試験(RCT)等の科学的根拠に基づく検証が多く実施されて,現在,世界の乳癌検診の基本はマンモグラフィによる検診となっている。しかし,国際的には50歳以上がマンモグラフィ検診の対象とされ,49歳以下における有効性は確立されたとはいえない。本講演では,世界の乳癌検診の現状を国際乳癌検診ネットワークのデータを基に示し,米国における最近の乳癌死亡率減少効果を示した。
罹患率は,欧米では60〜70歳代にピークがある一方で,日本では40歳代が最も高く,50歳未満女性への適切な導入が急がれる。40歳代は乳腺密度が高く,この年代に精度の高いマンモグラフィ検診を実施するには,検診施設のみならず撮影技師,読影医師の個人の評価が欠かせない。
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