乳癌検診には早急に解決しなくてはならない2つの大きな問題がある。検診の精度管理と受診率の向上の問題である。
マンモグラフィと視触診の併用検診(マンモ併用検診)では,マンモグラフィと視触診それぞれの精度管理が必要になる。マンモグラフィの精度管理はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会(The Central Committee on Quality Control of Mammographic Screening)の講習会ならびに資格試験により,多くの認定医が誕生し,全国で活躍している。一方,視触診の精度管理は放置されたままであった。2000年から岡山県医師会では医師会会員を対象にした視触診検診の精度向上を目標にした3回,計6時間の基礎講習会を開始した。現在までに講習受講者は1,2回を含め約1,000名に達した。
2001年から基礎講習会終了者による視触診検診が始まった。癌発見率は岡山県全体では0.05から0.13%にアップし,岡山市では0.05から0.17%にアップした。医師会会員に対する基礎講習会は重要で,その効果は大きいと考えられた。
今後,受診率の向上には地域の医療を担当する,かかりつけ医を中心にした検診のシステムを構築することが必要である。そのためには地域の医師会会員の乳癌検診に対する努力が必要である。
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