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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

一般女性の乳癌意識と自己検診実態
――乳房健康研究会のアンケート調査から――

野末悦子1) 島田菜穂子2) 沢井清司3) 福田護4)
霞富士雄5)      

コスモス女性クリニック1)
東京逓信病院2)
京都府立医科大学3)
聖マリアンナ医科大学4)
癌研究会附属病院5)


 わが国では残念なことに乳癌患者およびその死亡率が依然として増加し続けている。一般女性が乳癌についてどう考え,どう行動しているかを探り,乳癌死亡率を下げるには今何が必要かを見出す目的で,われわれは乳房健康研究会としてアンケート調査を行った。
調査対象は首都圏30km 圏内および愛媛県内の30〜60歳代の女性680名で,2002年10月から2003年2月にかけて郵送により行い,回収率は95.9%で,首都圏325名,愛媛327名の計652名から回答を得た。
乳癌に対する意識の高いのは若い世代,30歳代から40歳代で,50歳代から60歳代では低かった。周囲に乳癌体験者がいるものは6割近くに及んでいる。早期発見の重要性についての認知度は高い。乳癌検診のために受診する科は産婦人科が1位である。
自己検診についての認知率は90%を超えるほど高いが,実際に行っているものは36.3%と低く,中でも毎月実施しているのはわずかに15.8%という低さである。しない理由は「さわってもわからない」「やりかたがわからない」などである。乳癌情報を得るルートは友人やマスコミなどからが多く,医師からは少ない。
乳癌死亡を減少させるには,乳癌に関する情報を一層積極的に流通させ,正しい検診方法についても熟知徹底させる必要がある。

Key words:一般女性,アンケート,乳癌,自己検診,受診率

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