| 
|
| ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原 著
|
マンモグラフィ比較読影の有用性について
――システムでの検証―― |
| 森島勇1) |
角田博子2) |
東野英利子3) |
鯨岡結賀4) |
| 太田代紀子5) |
植木浜一6) |
田枝督教6) |
村上穆7) |
|
| 筑波メディカルセンター病院1)
聖路加国際病院2)
筑波大学3),筑波記念病院4)
おおたしろクリニック5)
国立水戸病院6)
茨城県総合健診協会7) |
|
マンモグラフィ併用検診の読影判定においては,原則として比較読影を行うべきであるとされているが,各自治体において必ずしも全例に比較読影ができる環境が整っているとは限らないのが現状である。今回,茨城県総合健診協会で行われている分離併用,異時二重読影のシステムにおいて,比較読影が必要としたもののみに対してフィルムをとりよせ比較する方式で,2001年7月からの6ヶ月間に読影した2,890人を対象に比較読影の頻度・内容・結果についての検討を行った。要精査は115例,4.0%,乳癌検出は12例,0.42%であった。比較読影を依頼したのは57例であり,経年受診者1,317人の4.3%に相当した。
比較を行うことにより,要精査の候補146例(5.1%)から実際の要精査115例(4.0%)に絞込みがなされていた。比較して要精査とした26例中2例の癌が検出されていた。比較して精査不要とした31症例の中から2年間の経過中に癌発生の報告はない。比較読影を必要とした症例の所見別検討では,局所的非対称陰影が一番多く約2/3を占めていた。比較読影で経時的変化をみることにより,要精査を減らす効果と的確により強く癌を拾い上げる効果とが認められ,その有用性が検証された。実施の現場では全例の比較読影は困難なことも多く,必要最低限の比較を行う本システムでの方式は,一つのあり方となりうると示唆された。
|
|
| Key words:乳癌検診,マンモグラフィ,比較読影,読影システム |